ユズリハ
チャプレンのことば
2023/11/24
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 斎藤 徹
ユズリハ
秋になり、落葉の季節を迎えるとユズリハという植物のことを想い出す。その名は、若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落ちることに由来する。しかも若葉が生え揃ってから古い葉が一斉にその役目を終えていく。秋に落ちず、寒い冬に耐えて、若葉の準備がしっかりと整うまで葉の役目を続けていく古い葉は、まるで若葉の成長を見守りながら待っているかのようだ。
ふと、見守られ続けてきた私たちの姿に思いが至る。急かされず、準備が整うのを、ゆっくりとじっくりと見守られ続けている、その安らぎをいつも感じていたい。「一切の思い煩いを神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです」(ペトロの手紙一5章7節)。私たちは、限られた時間で良い結果が求められ、焦りや苛立ちを抱くことが多い。しかし私たちにいつも注がれているのは、「あなたのことを、私が見守り支え続ける」という慈しみの眼差しなのだ。
ふと、見守られ続けてきた私たちの姿に思いが至る。急かされず、準備が整うのを、ゆっくりとじっくりと見守られ続けている、その安らぎをいつも感じていたい。「一切の思い煩いを神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです」(ペトロの手紙一5章7節)。私たちは、限られた時間で良い結果が求められ、焦りや苛立ちを抱くことが多い。しかし私たちにいつも注がれているのは、「あなたのことを、私が見守り支え続ける」という慈しみの眼差しなのだ。
※本記事は季刊「立教」266号(2023年11月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
CATEGORY
このカテゴリの他の記事を見る
キリスト教とチャペル
2024/11/11
道の途上にて—立教学院創立150周年に思う—
チャプレンのことば